当院のブログ

2018年5月31日 木曜日

糖尿病性ケトアシドーシス/武蔵小杉、武蔵中原、元住吉、日吉 みつはし動物病院

こんにちは。

川崎市中原区のみつはし動物病院です。

本日は糖尿病性ケトアシドーシスのお話です。

血液中の糖分(グルコース)はインスリンという膵臓からのホルモンにより細胞内に取り込まれたり、筋肉を使うことによりインスリンに関係なく細胞内に取り込まれます。

しかし、インスリンの分泌が悪くなったり、インスリンの作用が悪くなると血液中の糖分が過剰になり、糖尿病になります。

糖尿病になると細胞内に糖分がうまく入ってこなくなるので、細胞内でエネルギーを作り出せなくなります。

エネルギーを作れなければ細胞は死んでしまうため、脂肪酸からエネルギーを補充しますが、その際にケトン体という酸性物質が作り出されます。

この状態が続くと糖尿病性ケトアシドーシスに進行し、多飲多尿や嘔吐、呼吸促迫など様々な状態を引き起こし、治療に反応しなければ昏睡状態に陥り、
死んでしまうこともあります。

動物の場合は病態が進行してから来院されることが多いため、ほとんどの場合集中治療が必要となります。

治療はインスリンを静脈や筋肉等に投与し、カリウムやリンを補正しながら静脈点滴をして、餌を食べられるようになるまでモニタリングしていきます。

急性腎不全に陥るケースもあり、利尿剤や強心剤を使って尿量を確保します。

また、重度に貧血が進行するケースもあり輸血が必要となる場合もあります。

早い段階で糖尿病治療がスタート出来れば、糖尿病性ケトアシドーシスに至ることは少ないので、お水をたくさん飲む、食べているのに痩せるなどの症状があれば
出来るだけ早い来院をお勧めします。












投稿者 みつはし動物病院

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